車検切れでも高額買取りはできる！必要なものと注意点を理解して賢く売却しよう。

車検切れの車・車検間近の車でも買い取ってもらえるのにはさまざまな理由があります。以下のような点を押さえれば、ちゃんと売れることがわかって安心して売却に出していただけるかと思います。

車検が切れていても車の価値は下がらない

車検はあくまで制度上その車が使えなくなるという話に過ぎません。たとえ車検が切れていても、その車に大きな故障や不具合がなければ物理的には問題なく走行することが可能です。車検が切れていたとしても、自動車の価値には変化はないので、問題なく売却できます。

海外への流通ルートがあるから

海外に販路を持っている中古車買取業者も多いです。当然ながら海外では日本の車検制度は適用されませんので、海外向けであれば車検が残っていようが切れていようが関係ありません。また、高品質で不具合が出にくい日本車は海外では大人気です。多少年式が古くても高く売れる可能性があります。

パーツや金属部品として売れるから

不具合や故障、事故などで車検が通らない場合、車検を通すために高額な修理や整備を行う必要がある場合、あるいは年式が古い場合は、廃車も視野に入ってきます。しかし、車としての価値が低くても使える部品のみを取る、ボディやパーツの素材を再利用するなどの活用方法はあります。

自動車として価値がない車、自走できない車であっても、部品取りやリサイクル需要があるため、売れる可能性は十分残っているのです。

車検の期間までにまだ余裕があるという方も、売却されるのであればなるべく急ぎましょう。車検の残り期間が長いほど、査定額が上がる傾向があります。日本自動車査定協会の基準では、車検の残期間が4ヶ月以上あれば査定のプラス対象になると定められています。

車検を通したばかり、あるいは車検が4ヶ月以上残っている場合は、普通の中古車と同じように売却することが可能です。逆に車検まで4ヶ月を切ってしまっている場合は、前述のようにあえて車検に通さずにそのまま売却してしまうという選択もあり得ます。

出張買取とは中古車買取業者が自宅の車庫や駐車場などに来て車を買い取ってくれる方法です。出張買取であれば店舗に出向く必要はなく手間がかかりません。多くの場合、無料で買い取りに対応してくれますが、エリアによっては出張費やレッカー代などがかかる可能性があります。

車検切れの車を自分で運転して店舗に持ち込むと違反行為に該当します。前述のとおり、車検が切れている車は公道を走行することが認められていないからです。どうしてもご自身で運転して店舗に持ち込む場合は仮ナンバーを取得する必要があります。

仮ナンバー（自動車臨時運行許可制度）とは車検が切れた車を運輸支局や整備工場などに回送する場合に使うナンバープレートで、赤い斜線が入っているのが特徴です。これを取得するためには走行期間や目的、経路などを明らかにして市区町村役場の窓口で申請しなければなりません。

前述のとおり、車検を通すとなるとそれなりの費用がかかります。売却で得られる利益よりも車検費用のほうが高くついてしまう可能性もあります。

確かに車検が残っていたほうが車の価値は高くなりますが、特に年式が古い車、不具合が生じている車の場合は、赤字になってしまう可能性のほうが高いです。車検切れの車を売却する際には無理に車検を通す必要はありません。

車検期間が残っている場合は可能な限り早めに売却しましょう。これも繰り返しになりますが、車検期間が4ヶ月以上残っていればプラス査定につながります。売ろうかどうか迷っている間に4ヶ月を切ってしまうケースも往々にしてあります。

また、時間が経てば経つほど車の年式が古くなってしまい査定額が下がってしまいます。放置期間が長ければ部品の劣化が進んだり不具合が発生したりしてしまうこともあり得ます。

悩んでいる間にもどんどん車の価値は下がり続けてしまうのです。車を売却する際には決断力も重要となります。

売却時には取り扱い説明書や付属品が揃っているかも確認しておきましょう。これらが欠けているとやはりマイナス査定につながりかねません。付属品とはスペアキーやスペアタイヤ、ジャッキなどの工具、整備手帳などが挙げられます。なお、こちらも無理に足りないものを新しく購入して補う必要はありません。

また、社外部品を取り付けている場合、カスタマイズをしている場合は、可能な範囲で純正に戻すことで、やはりプラス査定につながります。